インスリンの効果は血糖値を下げるだけじゃない！？

インスリンの効果は血糖値を下げるだけじゃない！？

さて薬剤師国家試験も近づいてきました。(どうでもいいかもしれないけど)
ということで、薬系のコラムをお届けしたいと思います。
インスリンて知ってますか？？
そう。血糖値を下げる物質です。
血糖値が高いと糖尿病になり、糖尿病の飲み薬やインスリン注射を使わなければいけなくなってしまいます。
そんなインスリンについての豆知識をどうぞ。

インスリンと血糖値の関係

まず、血糖値って何なのかというと、血液中のグルコースの量のことです。
グルコースとは簡単に言えば糖です。
人間は食事をするとこの血糖値が上昇します。
そこで健康な人ならばすい臓からインスリンが分泌されて血糖値を下げてくれます。

どのように血糖値を下げるのかというと、グルコース（糖）を肝臓で他の物質に作り替えたり、
脂肪や筋肉に貯蔵したりと、いくつか方法があるのですが、
とにかくインスリンは血糖値を下げてくれるのです。

しかし、糖尿病の人はこのインスリンを作る量が少なかったり、
インスリンをたくさん作れてもインスリンの効き目が悪かったりして血糖値を下げることが出来ません。
ですので糖尿病の人はインスリンを直接注射したり、インスリンをたくさん作れるような薬を飲んだりします。
ではこのインスリン、効果は血糖値を下げることだけでしょうか？？
実は他にも隠れた作用があるのです。

インスリンは体重を増加させてしまう！？

ずばり結論から言ってインスリンは体重を増加させる作用もあります。
先ほどインスリンは血糖値を下げるのに糖(グルコース)を脂肪に貯蔵すると言いましたが、
グルコースが脂肪組織に送られるとトリグリセリドという物質の合成が促進されます。
トリグリセリドは肥満に繋がる物質なのです。
(トリグリセリドが一概に悪い物質というわけではありません)
少し難しく聞こえたかもしれませんが、とにかく副作用的な感じで体重が増加する可能性があるということです。