五輪エンブレム選考過程に不正発覚！！パクリ問題だけじゃなかった

東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムに関して新たな問題が発覚しました。
五輪のエンブレムといえば、佐野研二郎氏の考案したエンブレムに一度決定しましたが、
あとから盗作疑惑が持ち上がり、エンブレムは白紙に戻りました。
これだけでも十分に問題であるのに今回さらに良くないことが発覚したのです。

五輪エンブレム選考で不正投票発覚

エンブレム白紙撤回問題で外部の有識者調査チームによりエンブレム決定までに不祥事がなかった調査が進められていましたが、
エンブレムの選考段階の一部で不正投票が行われていたと発表されました。

そもそもどのようにしてエンブレムのデザインを決定したのかというと、
応募要項の発表前から委員会により参加要請された8人のデザイナーと一般公募の合計104作品を審査し決定しました。
佐野研二郎氏は委員会より参加要請を受けたデザイナーの1人でした。
一次審査で2票以上の票を獲得した作品は二次審査に進むことができるのですが、
不正投票が行われたのは一次審査でした。

審査員は8人で1人最大20作品に投票することができるというルールの元投票は行われました。
もちろん投票段階ではどの作品がどの作家のものなのかは伏せられていましたが、
審査員の１人が参加要請されたデザイナーの作品を把握しており、それらの作品に投票しました。
しかし、2票以上獲得しなければ二次審査には進めませんので、自分の投票だけでは足りない作品に関しては、
他の審査員に耳打ちで支持し、その作品に投票させました。
（審査員8人全員がグルだったわけではないようです）

佐野研二郎氏の作品は不正投票により当選したのか？？

盗作疑惑のある佐野研二郎氏の作品は一次審査でも１番人気が高かったため、
わざわざ不正投票する必要はなく、
二次審査では不正投票は行われていないとの結論が出たので、
佐野研二郎氏の作品が当選したこと自体は不正の影響を受けていないとのことです。

審査現場はビデオ撮影されており、そのビデオからも審査員がデザイナーの作品を耳打ちしていた姿がはっきりと映っていたそうです。